ボウリング縦回転と横回転の長所短所

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ストレート投球と縦回転

ストレート投球については、前の記事で書きました。

ストレート投球とは 少し前に、1投目のボールでストレート投...

ざっくりと切り分けをします。

縦回転の特徴

縦回転はボールの特性で曲がる部分もあるので、フィンガーに乗り切らなくても曲がりは出ます(ボールによります)。手のひらで押し出す力と、フィンガーでかける回転力次第で、強いボールとなり、威力のある回転ボールとなります。どちらかというと弓なりの緩やかな軌道です。

逆に横回転は、フィンガーに乗らないとしっかり曲がりません。

初心者の練習としての縦回転

初心者も含め、狙ったコースにきちんと投げる練習にはちょうどいいと思います。狙った軌道にボールを投げるためには、まずは狙ったコースに投げられなければ意味がありません。スパットやドットを目標に、練習を重ねていくことが重要です。その際に、フィンガーに乗るかどうかは次の段階と考えていいと思います。

親指の向きと回転方向

親指10時方向

一番オーソドックスなナチュラルフックの投げ方を見ると、リリース時の親指の向きが10時方向(進行方向に対して60度左に回転した方向)になっています。手首が折れているなどのマイナス要素がなければ、フィンガーの向きも10時方向あたりを向き、進行方向斜め左にきれいに回転するボールとなります。

11時: 縦回転+ナチュラルフック

親指12時方向

いわゆる、縦回転のボールを投げるときの手の向きです。親指が進行方向をと同じ方向を向き、手のひらも進行方向(若干左斜め方向)を向きます。このとき、フィンガーの向きは進行方向ではなく、若干左斜め(11時~12時方向の間)を向いている場合が多いです。このため、縦回転ではありますが、横回転の要素も入り、緩いカーブを描きながらの縦回転の強いボールとなります。※親指12時方向のときのフィンガーの向きは各自異なると思います。

親指1時方向

親指を1時方向に向ける、手のひらとフィンガーは12時方向を向きます。この場合が一番横回転が入りにくく、ボール内のコアの力で曲がりは出ますが、基本的には曲がらない投球になります。

その他の方向

親指を11時方向に向けると、弱いフック+縦回転の回転となり、縦回転の強さとナチュラルフックの曲がりの両方を持ち合わせる軌道となります。

また、親指を9時方向まで持っていくと横回転が強くなるように思う方がいるかもしれませんが、回転方向が進行方向と垂直になるため、曲がり始めが遅くなったり十分なフックをせずにピンまで到達してしまう可能性もあります。さらに、フィンガーへの負担も大きくなるので、得策とは言えないこともあります。

逆に親指を2時方向に向けた場合、右投げにも関わらず右へ曲がる軌道を描くようになります。一般にバックアップ投法と言われる投げ方ですが、手首に大きく負担がかかり、また、バックアップ用のドリルでないと指を痛める可能性もあります。通常、フックボールを投げるとき、リリース時にはフィンガーが右側ですが、バックアップのときは左側に来ています。こちらのほうが投げ易い方もいるようで、その場合はドリルをバックアップ用に変更のうえ、投球されたほうが怪我は防げるかもしれません。

初心者向けの練習

基本的には、ナチュラルフックとストレート投法の正しい投げ方を覚えることが上達のコツです。最初からナチュラルフックで練習するのも悪くないと思いますが、ストレート投法でフィンガーに乗る感覚を覚えた上で、ナチュラルフックを練習するのが一番の早道かと思います。

・ストレート投法で狙ったコースに投げられるようになる
→若干曲がるボール

・ストレート投法でフィンガーに乗る感覚を覚える
→緩やかに曲がる強いボール

・ナチュラルフックで曲がるボールを投げられるようになる

最初から曲げようと思わないほうがいいんですね。
ball
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eye
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一番の基本は狙ったコースにしっかり投げられることなので、曲げるのはそのあとでいいかもしれませんね。ストレートのほうがフィンガーに乗る感覚は掴みやすいですし。