ボウリングでの指の機能
親指の機能は言うまでもなく、フィンガー(中指、薬指)の機能についてもここでは省略します。
残る人差し指と小指ですが、しっかりとボールをホールドする役割があります。この2つの指がフィンガーをサポートして、回転を助けるのです。回転をかけようという話では、親指とフィンガーが注目されるのですが、実は、残りの2本の指にも重要な役割があるのです。
回転方向の定義
回転の強さを決めているのはフィンガーです。それでは、回転の方向はどうでしょうか? 2本の指の向きは大まかな方向を定義するものの、人差し指と小指で支えているところを転がり、回転軸が決まります。そして、これは手のひらを転がる時間(距離)が長いほど影響を受けやすくなり、これが回転の力となります。
それでは、人差し指と小指が投球動作において実際にどういう役割を果たしているかを見てみましょう。
人差し指の影響
人差し指は回転方向を決める役割と、ボールを押し出す役割があります。その力がボールに伝われば強いボールになりますが、リリース前にボールよりも手(人差し指)が先行してしまうと、手首が回り、回転方向がずれてしまうことがあります。
人差し指を中指側にずらすと、回転軸が立って縦回転が強くなります
逆に中指から離して投球をすると、回転軸が寝て横回転が強くなり、曲がりがしっかり出るようになります。
小指の影響
小指は投球動作の中では、一番後ろ側の指になります。そして、ボールをリリースするにおいては、人差し指と共に回転方向を決定するのはもちろん、しっかりとボールを送り出す役割があります。
小指を自然に支える位置から薬指から話すと手首が回転し過ぎる(オーバーターン)のを抑制します。投球時に(回転をかけようと)手が回ってしまう方には、小指を話しての投球もお勧めです。
逆に小指を薬指に近づけると手首の回転が容易になります。
人差し指と小指の相乗効果
人差し指と小指をそれぞれ離した位置で投球すると、手首の安定につながります。両指を突っ張ることで手首が折れるのを防ぐことができ、手首の強くない方や初心者の方にお勧めです。
投球フォームの確認の意味で
実際に、人差し指や小指を離して投球してみて下さい。投球の際に力のかかり具合が変わることが分かると思います。圧倒的に変わることはないと思いますが、何か気付きがあれば財産になるでしょう。その違いが感じられれば、実際の投球中にも指の位置を変えるだけで調整ができるはずです。
まとめ
人差し指を中指から離す→回転を強化する
小指を薬指から離す→オーバーターンを防ぐ
人差し指と小指をそれぞれ離す→手首が折れるのを防ぐ