ポケットヒットとタップ
1番ピンは20枚目、3番ピンは14,5枚目に立っているので、ポケットというと16~19枚目になるのですが、統計的には17.5枚目が一番高かったはずです。仮にポケットヒットしたとしても数本のピンが残ることがあります。だいたいの場合は1ピンだけ残ってしまうというやつ…これをタップと言いますが、これがボウラーを悩ませます。
タップの原因
ポケットヒットの板目は重要な要素ですが、ストライクを取るための要素はそれだけではありません。入射角とボールの回転が関係します。一瞬にしてピンがはじけ飛ぶストライクは憧れますね。ただ、条件が揃わなくてもストライクに出る可能性はありますし、条件が揃っても100%ストライクになるわけではありません。タップは残念ではありますが、重要なのはどの残りピンが残ったかです。それが攻略のヒントです。その他にも、ボールの軌道、回転を確認しておくことが重要です。
10ピンタップ
タップの中で一番悩ましいのが10ピンタップなのは間違いないでしょう。おそらく、マイボウラーのスコアを集計すれば、ストライクの次に多いのが10ピンタップです。そして、この10ピンがスペアメークしにくいのがポイントです。簡単に取れるピンであればそこまで10ピンタップに対する議論はないものと思います。
初期の頃は投球も一定ではなく、残りピンも様々なパターンになるのですが、それでもしっかりと10ピンタップの率は高いのです。ポケットヒットの投球ラインでは10ピンタップとは切っても切れない関係がありそうです。
また、10ピンタップではなかったとしても、6番ピンがピンデッキに跳ね返って倒すなどの、ピンアクションでストライクになっているケースもあります。10ピンタップ予備軍です。いずれにしても、10ピンが残るケースというのは多くなります。
魔物の10ピンタップ
単純に考えれば、どのピンがタップしても、スペアを取ればいいことですので、それほど大ごとではないと思われる方も多いでしょう。むしろ、複数ピンが残ったり、さらにスプリットになってしまえばスペアメイクさえ難しくなってしまいます。それでは、なぜ10ピンタップがここまで嫌われてしまうのか…。
ある程度のボウラーであれば、1ピンだけを倒すことはそれほど難しいことではないと思います。ただ、10ピンだけは例外と言えるでしょう。当然、少し右に行けばガターレーンがありますので、右投げにとって投球の幅が狭まります。他のピンであれば、フックボールでも余裕があるものの、10ピンの場合はガターに落ちてしまえば元も子もありません。プロでも10ピンスペアの練習は相当すると聞きます。もちろん、10ピンタップがなければいいのですが、プレッシャーの中でも10ピンスペアをしっかり取る必要があり、10ピンを制するものが勝ち上がるのは事実でしょう。
ポケットヒットの結果としての10ピンタップ
ボウリングの上達という点から見れば、タップが目立つということは一つ成長の目安と考えます。ストライクになる一歩手前ということです。
やはりボウリングの基本は「ポケットヒットしてストライク」ですから。その中でも10ピンタップが目立つようになってきたということは、ポケットヒットはできている、という答えが近いと思います。目立つという点では、正確には、他の残りピンを出すような投球が減ったということでしょうだと思いますが…。
10ピンスペアを練習しよう
10ピンタップの原因はあります。もちろん、それを改善したい思いは重要ですが、それ以上に重要なのは10ピンスペアでしょう。自分自身も一番苦手な10ピンですが、10ピンスペアをミスすれば試合にも大きく影響しますし、10ピンをしっかりメイクすれば次につながります。10ピンの練習には、真正面から取り組んでいきたいものです。