一番重要な親指の抜け
マイボールを作って投げる段階に入ると、一つの難関が「親指を抜く」ということ。同じ投球の流れでも、親指がジャストのタイミングで抜けるか否かでボールの軌道は全く変わってしまいます。本来のフックボールにならず、しっかりとした回転にならないのです。
親指を抜く
これは最初からイメージできる人と、いくらやってもなかなかできない人もいます。前者の方は投球動作の中でできるようになれば問題ありません。自分は後者のほうでして…ではどうすれば良いか?
投球の動作の途中で親指は下向きになります。下向きになるということは、自分で指を抜こうとしなくても、重力でボールが落ちていきますので、動作の中で(自然に)抜けていきます。ですので、本来、親指を抜くべきタイミングと、自然に抜けるタイミングが一致すれば、しっかりとした回転力をボールに与えることができます。
投球動作の一点を探る
初期の頃はあまり意識もしませんでした。タイミングが多少ずれても、そこまで強く回転がかかっていなかったので、大きな違いは出なかったように思います。教室でお世話になったプロボウラーやインストラクターの方に教えてもらいながら、ちょうどいいタイミングを掴んだということもあるでしょう。
なので、その一点を失ってしまうと、ボールが思った通りの軌道を描いてくれないのです。半年くらいでいい感じになっていた投球スタイルも、いろいろな調整をする中で路頭に迷った感じがします。微妙なタイミングの狂いで親指が抜けるタイミングが変わってしまうためです。
・リスタイを使う
・プッシュアウェイ→プッシュダウンに
・手の向き
親指が抜けた後の感覚
親指と中指・薬指の3本の指の中で、先に抜けるべきは親指です。その後、ボールがどうなるかというと、中指と薬指で支える時間があります。そう長い時間ではありませんが、この時間がフックボールを操る肝です。転がす、引っ掛ける、など、いろいろな表現が使われます。
共通するのは、この2本の指でボールを支えた感覚があるかどうかです。親指が先に抜けたかどうかは、その結果はここで分かるとも言えます。その感覚がなければフックボールの軌道にはなりにくいでしょう。
投法を変えたとしても、いろいろと調整することで、この一点のタイミングを見つけられるかが鍵です。もちろん、親指を抜くことができれば必然的に2本の指で支えることになります。