オイルが伸びた時のアジャストを探る~ボウリングで200を目指す上達の道~

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オイルは刻々と変化する

曲がり具合はそれぞれであったとしても、曲げるライン取りをする場合はオイルの状態を把握しないとスコアには繋がりません。ボールに横方向の回転がかかっていれば、オイルがないところではレーンとの間の摩擦が生じ、軌道が変わるからです。オイルが十分にあるところでは、回転力を保ちながら、見た目には空回りしながら進行方向に進むだけですので、曲がることはありません。

センターでは定期的にオイルのメンテナンスを実施しているものの、オイルは様々な条件で変化します。時々刻々と変わるオイルに対応しなければ、ハイスコアを打つことは簡単ではありません。

オイルが変化する理由

レーンに塗ってあるオイルが接するのはボールだけです。ボールがレーン上、つまり、塗ってあるオイルの上を通過し、そのオイルはボールに付着します。これがまず、オイルが剥がれる理由です。薄く塗ってある箇所は、何度かボールが通過すれば完全にオイルがなくなってしまうこともありますし、オイルの厚い箇所は、それこそ一度や二度ではあまり変化しません。

さらに、オイルの厚い箇所であればあるほど、そのオイルはボールに付着しつつ、ボールの進行方向に持って行かれます。これにより、本来はオイルのなかった箇所にもオイルが付着することもあります。これを一般的に、オイルが伸びるという表現を使い、前者はオイルが剥がれる、削れると言います。この二種類の要因により、オイルは変化していくものです。

自然な要因での変化

これも見逃すことはできません。メンテナンスをしたばかりは当然オイルもしっかりありますし、しばらく時間が経っていればオイルは枯れていきます。

・空気に触れて乾燥する
・熱、光によって乾燥する

大会の前にはメンテナンスはされますが、練習などの際には、レーンメンテナンスがいつ頃されたかも一つの情報として知っておくのもありです。

同じラインを投げることで変化

同じライン取りをしていれば、徐々にオイルは剥がれて行きます。全く同じでなくとも、フッキングポイントは似通ったポイントになりますので、その手前のオイルが剥げ、その先にオイルが付きます(一般的にはオイルが伸びるという表現)。この変化に対応していくことが、スコアアップの鍵です。特に、右投げの方が多いとすれば、オイルの変化も当然早く、左投げが少数派の現状、レーン変化という点では左投げのほうが部があるとも言われます。もちろん、同じレーンに左投げが多ければ逆もあります。

ボールの動きをじっくり見る

オイルが削れた場合は、ボールの回転がレーンに噛むようになり、フッキングポイントも若干手前になります。よって、厚めに入り始めます。また逆に、オイルが伸びた場合は、フッキングポイントが奥に行きますので、結果的に薄く入るようになります。自分の投球の結果、厚め、薄めに入るというのが、自分の投球ミスなのか、もしくは、レーンの変化によるものなのかを見極めることができなければ、さらに大きな差異を感じるようになり、スプリットなどの事故に繋がりやすくなります。投球は、一連の流れはもちろん重要ですが、ボールの軌道を確認し、何故その軌道を通ったのかを考えることで、次の投球へ活かすことができます。ある意味、活きた参考資料といったところです。

避ける方法

では、具体的にオイルの変化を感じたときにどうすれば良いかです。ただ、こればかりは基本的なセオリーを押さえても机上の空論になりかねません。考え方を理解した上で、ご自分の投球と照らし合わせて検討するのが近道です。

オイルの壁と言われる付近を通すという前提で進めます。ある程度のオイルがあるので、オイルが削れるには少し時間がかかります。1ボックスを4人で投げ、練習投球、1ゲーム目の半分くらい、早ければこのあたりからかと思います。

最初に感じるのは、オイルが伸びてポケットへのボールの威力が落ちる、あるいは薄めに入り始めることです。ストライクコースが、7ピンタップ、10ピンタップになり始め、さらに行くと、完全に薄く入ります。これは伸びたオイルによってレーンを噛まなくなり、フッキングが若干遅れることによるものです。なので、少し外のラインに移動し、少し厚めに入るコースを考えます。伸びたオイルで滑るので、ポケットに収まるようになります。

逆のケース

ある程度オイルがある箇所では上記のような対応が求められますが、薄い箇所を投げているときは動きはもっと顕著な場合があります。単純にオイルが剥がれることで、曲がりが大きく出すぎるという場合です。一般的にはこちらの対応が分かりやすいと思います。これは単純に少し内のラインを使えば解決の道がありますので、立ち位置を1枚左へずらしたり、目標スパットを1枚左へずらしたり、という対応が無難です。外を使う方の場合はこちらになると思います。

次回(期日未定)は、これを実際の図で示します。具体的にレーンの状況を把握した上で同考えるかですが、これも、引き出しが多いほどその局面に合った方法で対応できると思いますので、まずは知識として知っておくことは重要かと思います。