ボウリングで200を目指す上達の道~10ピンタップを理論的に攻略~

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スペアアングルの狙い目

1ピン残りのスペアで、どの程度の失投が許されるか、それについては以前のページでまとめました。

タップしたピンの攻略 1投目でストライクを取れなかったもの...

レーン端の7番ピン、10番ピン以外の1ピン残りの場合は、前述の通り、スパットの位置で左右1.5枚程度の投げミスがあっても、該当のピンを倒すことは可能、ということを示しました。これはストレートのラインで検証したものですので、1投目のボールや、ある程度の曲がりを計算した場合は異なってきます。いずれにしても、1ピンを倒すためだけであれば、多少の投げミスであればカバーできるということになります。

レーン端の1ピン残りを攻略する

右投げであれば、7番ピンが苦手な方はいるかもしれませんが、そこまで苦にすることもないと思います。レーンの右側から曲げて取ることができるからです。ポケットに薄く当たった場合にタップすることがあるものの、原因もそれもど複雑でもなく、どちらかと言えば攻略しやすいピンでもあるでしょう。

これに対して、10ピンは厄介な存在とも言えるでしょう。10ピンタップであれば、それを対処してストライクにつなげていかなければなりませんし、何よりもカバーしにくいピンです。

10ピンの攻略

右投げで10ピンをフックボールで取る人はなかなかの強物でしょう。少しでも外に出すぎればガターとなり、さらに、オイルがないところを通すこともあり、相当な精度を必要とします。1投目のボールであっても、ストレートボール気味に投げたり、若干バックアップ気味に投げたりすることも多くなります。

10ピンをストレートで狙うというのは避けて通ることはできないでしょう。

10ピン攻略のアングル

10ピンを狙うラインが対角線になるのは言うまでもないでしょうが…。

念のために真っ直ぐなラインで狙うとすると…スパット1番右を真っ直ぐ投げれば、その先に10番ピンがありますが、少しでも右にずれればガター、また、オイルが極端に少ないエリアです。回転がかかってしまえば、反対のガターレーンまで曲がって行ってしまうでしょう。

なので、対角線で狙います。目標となるスパットを通したときに、ファールラインでは何枚目を通し、また、その延長上にある立ち位置はどこになるのかを検証していきます。

20枚目を目標として

20番目のスパットは7つあるスパットの真ん中でもありますので、まず試してみるといいと思います。

赤いラインが、10番ピンと20番目のスパットを結んだ線です。その延長上で、ファールラインでは26枚目にありますので、ボールを落とす位置は26枚目で、スパットのところでは20枚目を通せば、10番ピンに真正面からぶつかります。

図の左側のスタンスドットで見ると30.5枚目(30枚目と31枚目の間)になりますので、右足の右側面が35枚目あたりになります。

プロボウラーでYoutubeをされている笹田プロが実際のレーンで計測されています。

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20枚目の許容範囲

上の図で左右に投げミスをした場合の限界線をオレンジ色で示しています。右に1枚程度、左に1.5枚程度となります。やはり、ガターが迫っているため、右への投げミスはシビアになります。端っこのピンとの差は0.5枚程度なので、これが大きいと感じるか、小さいと感じるか、それぞれと思われます。

25枚目を目標として

レーンのど真ん中と有効に使いたいということであれば、25枚目の左から3番目のスパットを使うのも一つの方法です。オイルを最大限に利用できるので、曲がりが一番出にくいコースである反面、アプローチで一番左側を使うので、特に偶数レーンではボールリターンのラックが邪魔になってしまいます。この場合、ピンとスパットを一直線に助走をすることが難しいので、技術を磨かなければなりません。

実際に、ボールを落とす位置、スタンスドットでの位置を見てみましょう。ファールライン基準では33枚目、スタンスドットでは39枚目、完全に左端です。

25枚目の許容範囲

20枚目の目標のときと同様、右に1枚程度、左に1.5枚程度となります。20枚目のときよりは、気持ち右側への投球ミスの許容範囲も少し広がるかもしれません。

15枚目を目標として

角度をつけて投げるのが苦手な方は、15枚目を目標にする方法もあります。ここは少し注意が必要で、上記の20枚目、25枚目よりはオイルが薄いエリアを通過する時間、範囲が広くなります。このため、不用意に曲がってしまうリスクも伴います。カバーボールであってもスペアミスの危険性が高くなりますので、しっかりとストレートで投球するのが望ましいです。

15枚目を通し場合、ファールライン基準では19枚目、スタンスドットでは22枚目になります。

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15枚目の許容範囲

上記と同様、右に1枚程度、左に1.5枚程度となります。右側への投球ミスの許容範囲としては少し狭まるかもしれません。

自信を持てるラインで練習

今回の検証では、アプローチで立つ位置からスパッド、ピンを一直線にしたという想定で進めています。ピンに正対して真っ直ぐ助走するのが基本とも言われますが、それぞれの投げ方、助走にも特徴がありますので、理論的な部分を押さえたうえで、より、自分が自信を持って投げられるラインを獲得していただきたく思います。実際の試合ではプレッシャーもより大きく加わってきますので、最低限、普段の練習では自信を持って、取れるようにしておきたいところです。

10ピンタップでがっかり、そして、10ピンカバーミスはさらに痛手…
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10ピンが立っただけでプレッシャーですよね。

10ピンをしっかりカバーし、辛抱しつつストライクにつなげていきましょう。少しでもスコアメイクに役立てれば幸いです。