投球動作の初期動作
ボウリングでは振り子運動が肝です。この軌道が投球するラインと一致していれば、狙った通りの投球になるわけです。ということで、アドレスのボールの位置が振り子運動のラインと一致していることが重要です。※投法によって異なりますが、初心者はこれでいいと思います。
そのボールが動き出すのは、5歩助走では2歩目、4歩助走では1歩目になります。5歩助走で最初に動き出すのは足です。2歩目で初めてボール(と手)が動き出します。4歩助走ではこれが1歩目になります。
ボールの動き出し
ボールの初動はプッシュアウェイが一般的です。これは、ボールを前に押し出し、振り子の軌道に乗せるということになります。左右のずれが振り子のずれになってしまうので、プッシュアウェイは正しい方向へ押し出すことが絶対要件です。
プッシュアウェイとプッシュダウン
プッシュアウェイはアドレスからボールを押し出して振り子運動の軌道に乗せますが、プッシュダウンはアドレスの位置から下方向にボールを下ろして振り子運動の軌道に乗せます。プッシュダウンの利点としては、アドレスで軌道の上にボールがあれば、ほぼ軌道にずれなく振り子に入ることが可能です。プッシュダウンで投球してみて投球のズレがなくなるということであれば、プッシュアウェイを調整してみるのもいいと思います。
ただ、プッシュダウンにも難点があり、プッシュアウェイに比べてエネルギーが落ちます。振り子開始点が少し低くなり、バックスイングの最高点も低くなります。このため、結果的にリリース時のボールのスピードが落ちることになります。
振り子運動の安定のために
ボウリングは狙ったラインに投げられることが最初のミッションなので、スピードよりも、曲がる曲がらないよりも重要なのは、真っ直ぐのラインに正確に投げられることです。なので、ある程度投げられるようになるためには、振り子は小さく、必然的にスピード遅いスイングを通過するのはいい案だと思います。
サムの抜けやフィンガーの感覚も、ボールのスピードを変えることで掴みやすくなることもあります。プッシュダウンも含めて、ボールのスピードを変える(実際はアドレスでボールを高く構えるか低く構えるか)ことで微妙な感覚を掴むきっかけになるかもしれません。
可能性にかけて試してみること
理想的な投球フォームに行き着くまでには、試行錯誤してみるにつきます。課題を克服するために改良することも必要ですが、敵不適もありますので、恐れることなくいろいろと試してみるといいと思います。