ボウリングは真っ直ぐ投げられることが肝

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レーンの長さ、大きさを知る

人間の感覚は曖昧なものです。特に視覚は回りの環境の相当左右されて、本来のサイズとは全然違う認識でいることも多いです。ボウリングのレーンもその一つです。

ボウリング場に行って、見る光景というのは数十のレーンが並んでいるのが普通です。本来、レーンは極端に縦長なのですが、レーンが横並びでかなりの幅になりますので、奥行きはかなり短く感じるんですね。だからこそ、真っ直ぐ投げられると思うわけで…。目の錯覚がなければ、もっと難しく感じるのかもしれません。16レーンが横並びに並んでいるボウリング場が上から見ると正方形に近いとは思いもしませんね。

レーンを縮小した画像がこちら

実際の大きさ見てみましょう。まず、レーンの幅は42インチ、1.07m程度、それに対して、ボールを投球する線(ファールライン)からピンまでの距離が60フィート、約18.2m、ファールラインの前のアプローチが16フィートと、ピンがあるところ(ピンデッキ)が2 フィート 10 インチ 3/16を合わせて、約23.8mです。実際の縮尺画像が以下です。

左側からアプローチ、ファールライン、スパット、右端がピンデッキです。

とんでもない細さ、というか、嘘でしょ、という声も聞こえますが、実際にはレーンの両側にはガターレーン(幅9インチ、22.8cm))があり、隣のレーンとの境もありますからもう少し横幅はあるというものの…それでも極端に細長いわけです。

真っ直ぐ投げるコントロール

ちなみに、ファールラインからピンまでの60フィート、これは、野球のピッチャーマウンドからホームベースと同じくらいの距離になります。見た目は全然違うのですが、ボウリングも野球のピッチャーも同じような精度が必要だということになります。

ボウリングをあまりやったことのない人にとって、レーンを真っ直ぐ投げてピンまで到達させるのは簡単ではない、というのは上の画像を見れば分かりますね。真っ直ぐ投げる技術がなければ、ピンまで到達させることさえ難しいのです。マイボウラーで、投球ラインをフックで曲げるにしても、やはり、1m程度のレーン幅から外れてはいけないわけで、真っ直ぐ投げられることは前提になります。

今はガターバンパーがあるから、真っ直ぐ投げられなくても楽しめるね。
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ガターはがっかりする…ほんとに最初の頃は如何に真っ直ぐ投げるかだけ考えてた。

ピンではなくスパットを見よ

多くのボウラーはピンを意識することはありますが、目標はもっと前に置いています。18mも先の遠い目標を目指して投げるのではなく、スパット(約4.5m先)の近い目標に置くことで、投球ラインをより正確にすることが容易になります。スパットよりもっと近い、ガイド(約2.1m)に目標を置いてもよいかもしれません。

ファールラインよりちょっと先の、あの▲印のやつですね。
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プロのボウラーもスパットやガイドを目標として投球しています。やはり、18mも先を見て投げるのは難しいと言いますし、フックボールを前提にした場合は、フッキングポイント(フックがかかる場所)を目標とするはずなので、ピンを直接狙うのではなく、ピンまでの投球ラインをイメージして、そのライン上にボールをコントロールするということになるでしょう。

レーンの長さは本当に同じ?

通い慣れているボウリング場から違うボウリング場に行くと、全く違うレーンに感じることがあります。レーンが長く感じたり、短く感じたり…これは、錯覚でしょうか?

レーンの長さが錯覚で短く感じるように、ボウリング場の大きさ、横に並ぶレース数などによって、感覚もかなり違ってきます。さらに、照明を含めた明るさや、空間(天井)の高さによっても全く感覚が異なってくるかもしれません。

レーンの大きさやピンの配置についてはしっかりと規格が決まっており、検査もあるそうですので、規格の範囲内で設計されているはずです。ただ、レーン・オイルの癖は各ボウリング場によってまちまちですし、ピンの新旧によっても、ピンの倒れ具合は違ってきます。このボウリング場は10ピンが飛ばない、とか、このレーンは遅い、早いという話はボウラーの間でもよく飛び交う話です。